簪(かんざし)制作!


この「かんざし」は昨年ご注文いただいたものです。 昨年、1本お作りしましたので、2本目です。 ご依頼のお客さまは美大を出てらっしゃるということで、 かなりしっかりしたデザイン画をお持ちになりました。 前回は喜んでいただいたので、今回もご期待にそえるよう はりきって仕事していきましょー!


まずは、デザインをします。

写真左の紙には上から1本目にお作りした「かんざし」と、
お客さまお持ちの「かんざし」が印刷してあります。
参考資料ですね。

写真中央がお客さまによるデザイン画。

右側の紙はウチで描いた全体図なんですけど、飛んじゃっ
て見えないですね・・・。


飾りと足を別々に作りました。

足の方が強度のために太くしてあるからなんですね。
ちなみに足は鍛造です。

くっついて見えますが、実はまだバラバラ。


飾りと足をロウ付けしました。


ヤスリでカタチを整えます。


さらにキサゲをかけて、キズをとって表面をなめらかに。


いよいよ、彫り。

毛彫りで外形線をなぞっていって。


お花に槌目をつけます。


めでたく彫りあがりました。


葉っぱは透かします。

通常はタガネでやりますが、厚みがあるので、
今回は糸鋸です。

まずは透かす部分に穴をあけて。


その穴に糸鋸を通して、コーリ、コーリと。
丁寧さが要求されますね。


透かした部分に細かいヤスリをかけます。
かなり仕上げに影響する行程なので、丁寧さを
さらに増してやってます。

これで、一応の完成。


一応というのは磨きがあるからです。
もちろん、手です。

ほぼ精神修養状態。(^^;


ヘラがけをして、最後にコンパウンドで磨いて
ついに完成!

できた、できた。(^^)


 いい感じです。

 惚れ惚れです。


 裏側です。

 すばらしい輝き・・・。


 アップです。

 ご要望で葉っぱに葉脈は入れて
 ません。

 使い込まれるとさらにいい風合いに
 なってくれることでしょう。

 2008.2.15




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